音楽がついたのが良かった。濱﨑加代子さん大フントウです。イトウユミさんも力あった。最後のアピールが良かった。当然現代の課題を語ったのは正解である。太鼓の後、鐘が鳴るシーンはもっと永く、印象を強めるべきだった。後10秒。(70代男性)

 

終わりに近づくごとに感動が高まりました。本当に良かったです。ありがとうございました。(50代女性)

 

とても良かった。これからも頑張って!!(70代男性)

 

★どろの芝居を初めて観ました。大変良かった。感動すると同時に“戦争”の根源を考えさせられました。舞台の創り、イトウユミさんのピアノ、濱﨑さんの歌etc、皆様の演技もすばらしかった。ありがとうございました。(60代男性)

 

★生きることの意味がわからなくなりました。考えます。戦争のこと。ありがとうございました。(40代女性)

 

★素晴らしい舞台を拝見できて感無量です。これからも頑張ってください。(50代男性)

 

★なにか複雑な気持ちです。涙があふれました。(70代女性)

 

★今や新しい戦前の真っ只中にいる私たちにブレヒトの凄まじい訴えを聞くことができた。戦争、そしてその本質を問い、考えさせてくれる嬉しい時間となった。ありがとうございます。(70代男性)

 

★何百年も前の事を題材にしているのに,安倍内閣の戦争好きへの怒りもあってなのか、今現在起こっている事のように真実味があり、役者さんが、今進行中の現実に直面しているように演じられてとても感動しました。最後(肝っ玉おっ母があいさつに立たれた時何故か目頭が熱くなりました。戦争反対。武器で、兵力で平和は作れないと叫びたい。とても良かった!!(70代女性)

 

30年前の時代背景、本が書かれた70年前、2015年の日本がつながってしまうことの恐さを考えてしまいました。あと、幌車の出来が良かったです。(30代)

 

★一つ一つのセリフにそれぞれの役のキャラクターが滲み出ていてとても響いてきました。「戦争」と「平和」について考えさせられます。主役の方の歌声とても素晴らしかったです! ありがとうございました。(20代女性)

 

50周年記念公演のご成功、誠におめでとうございます。実に見応えのある素晴らしい舞台でした。主演の濱﨑さんの歌やお芝居は言うまでもありませんが、出演者の皆様全員、本当にすばらしかったです。合田さんのこの作品にかける思いや意気込みがよく伝わってきました。今更ながらですが、合田さんてスゴイ演出家さんだったんですね。イトウユミさんもお疲れ様でした。常に背筋をピンと伸ばしてすわっている姿、とても美しかったです。(女性)

 

★来てよかった。戦争って残酷だ。父は私が小3の時に戦死、今もサイパンのあたりの海の底の船の中で眠っています。(いるはずです)父の生き方が知りたかった。今もずっと思っています。(女性)

 

★おもしろかったです。親として子供を奪われる戦争は嫌だという気持ちと、商人として戦争が続いて欲しいという気持ちが複雑にからまりあっていて、人間の感情のごちゃまぜ、複雑さを感じました。平和は戦争というチーズの穴だというフレーズがすごく印象に残りました。今の時代に見直す意味のある作品だと思いました。ありがとうございました。(20代女性)

 

★戦争についていろいろ考えさせられました。昔も今も何も変わっていないこと。このままの日本でいいのか。同じことが繰り返されるようになるのでは、と考えさせられました。次の公演を楽しみにしています。(50代男性)

 

★太鼓の音が心にひびきました。戦争があってはならないと心に残りました。(50代女性)

 

★戦争で全て失くして、それでも戦争についていく後ろ姿がとほうもなく悲しかった。生きてる。と感じました。(20代女性)

 

★肝っ玉おっ母の濱﨑さんの力強い演技と美しい歌声が良かった。全体にとてもよくまとまっていて、いつもの合田演出が今回は特に良かったです。ブレヒトの日本人には少しむつかしい感性がよく伝わっていたと思います。神戸にブレヒトくらぶがあったなんて初めて知りました。在独10年の私にはなつかしさで胸いっぱいでスタンディングオベーションでした。久しぶりです。時を得た上演でした。安穏としてはいられない日本の事情と重ね合わせ、感にせまるものがありました。「経済と戦争」これは本当に大変なテーマ(おっ母の商売も小規模なものではありますが…日本も武器を輸出する国にいよいよなんなんとしております。考えさせられる世の中ではあります。安倍の独走を何とかしなければなりません。柳沢さん(元内閣副官房長官幕僚本部勤務)どうにもこうにもなりませんとの事。困ったものです。(70代女性)

 

3時間の公演があっという間に終わった感じ。歌あり字幕ありでよくわかった。ブレヒトの脚本がすごいのだなとあらためて感心。劇団どろさんのポリシーにも感心。時間を作ってまた観に来たいと思いました。黄色の「肝っ玉…」に関してのパンフの内容がすごく良かった。「経済危機を戦争で乗り越えようと企む資本主義の殺し屋たちの策動」その通りと思った。防衛装備庁が早速作られる今の日本。資本主義が70年たって繰り返し戦争の道を歩む今と重なった。(70代女性)

 

★一筋縄ではいかない作品を重い気持ちで見ました。このおっ母は、子どもをすべて失っても生きていくことができるのか、考えられない。災難ではない、殺されたのだ。戦争を追って商わねばならない残酷さにも麻痺してしまって、進むしかないのだ。戦後70年、私たちもまた「憲法のある平和国家」に、しびれたまま大きく揺らいでいるのに気づかないでいたかもしれない。豊富な食べ物や目移りする物に目も心も奪われて。それが資本主義なら、もういらない。武器商人に国ごとなりたくない。どんな社会を目ざしたいのか。何を大事に行きたいのか。カトリンが無言で語ってくれている。希みはあるかも知れない。暗闇の中のピアノのように。(70代女性)

 

★おもしろかったです。矛盾がよく表れていたと思います。今この情勢だからこそ、やる意味があると思います。(20代女性)

 

★いい時間をありがとうございました。(60代男性)

 

★声が小さい、顔が見えない、感情が薄い、近くまで兵士が来ててもあまり緊迫感が感じられない。テンポ悪い。隊長さん存在感すごい。カトリン眼帯の男を伝えようとするの良かったです。(20代男性)

 

★戦争して得する奴はごく一部の商人だけに過ぎない。戦争の根元を断ち切るには、すごく難しいが、どうすれば誰もがイコールに暮らせるのか考えていかなければと思った。カトリンは解放されたかったに違いない。(50代男性)

 

★布とか木とか歌とかとてもきれいでよかったです。前も同じこと書いた気がするけど、どろさんの芝居は戦争アレルギーじゃなくて戦争と平和を人の心とひっくるめて美しい構造にしてていいなと思います。にいこ(似奈さん)は凛としたベースみたいなナレーションがよかったです。♡(10代女性)

 

★前回(アートビレッジで観ました!)の作品が長く大変でした。とにかく長かった印象が残っています…。今回は時間が長いものの、内容もわかりやすくおもしろかったです。出演者のレベルが高かったからでしょう。よかったです。演出も良かったです! 又、面白い舞台期待してます。でももう少し短いほうがよいです…。(60代女性)

 

★歌が良かった(女性)

 

★ミュージカル風でとてもよかった!(60代男性)

 

★お疲れ様でした。大変な力作でした。ありがとうございました。(70代男性)

 

★あの本がこうなるのか。感動です。歌が良かった。(60代男性)

 

★なごちゃん、にいこ おつかれさま!濱﨑さん聞き入って3時間と思えませんでした。カトリン最後の太鼓とてもよかったです。(40代女性)

 

★戦争の裏側を見ました。あらためて戦争はいけないと思いました。(50代女性)

 

★感動しました。次回も是非来たいです。(40代女性)

 

★いつもながら劇団どろの味です。次回も仕事の間を見て、参加します。(70代男性)

 

★大変すばらしかった。特に濱﨑さんの歌唱力が芝居をきわだたせていた。(70代男性)

 

★約3時間の出ずっぱりの熱演、濱崎さんに感動! 次回の公演楽しみにしています。(6070代夫婦)

 

身を乗り出して観ました。母と娘の熱演が素晴らしい。母の目線、眼力の強さに勇気を頂きました。(60代女性)

 

★長丁場の芝居、お疲れ様です。メッセージしっかり受け止めました。それにしても長い芝居ですね。(60代男性)

 

★意欲的に演出され、優れて広い世界の舞台を見せていただきました。………まず意欲に敬意を表し、感謝を述べたいと思います。

 

「とても手に負えるものではないと敬遠していた作品だ」演出家でこんなことを書く人は滅多にみません。謙虚な人柄を読み取ります。しかしこの思いを起点にして、ご自分なりに探り、この芝居を一歩々々組み立ててこられた意味の重さが舞台の成果から読み取れます。芝居を演じる人たちも議論を重ねながら、演技を構築されて進み上がり、このようにスケールの大きな、それでいて空虚などの隙間の見られない充実した舞台ができあがったのでしょう。出演者も堂々と自信に満ちて舞台を動きまわられ、そこに広く展開される世界を身近に感じます。濵﨑さんの「肝っ玉おっ母」も堂々としてよかったですね。

 

最近の新劇はとかくオーバー・アクションが目立ちます……一方ではそれを求める観客の側に責任もあるのでしょうが。過日、観た「蟹工船」は舞台と観客が一緒に盛り上がる芝居でした……このことについては議論もあるあることかと思います。「肝っ玉おっ母」はそれとは趣を異にする舞台で、演技はむしろ抑えられ、それだけに浮つかない、冷めた空気が舞台を占めておりました。

 

「ブレヒトの問いかけ」では演出者の思い、企画が重々しく伝わってきます。観客に密着することなく、適度に距離を置きながら、なおかつ、身近なものとして受け止めて欲しい。そんな矛盾する思いと拮抗しながら、苦心されたことと思います。時宜を得た取り組み、公演であると考えます。「ブレヒトの問いかけ」から多くの事柄が示唆され、細かく学び取りました。

 

今も世界の各地で戦争が繰り広げられ、一般庶民が苦しみ、多くが犠牲になっております。このことに為政者はまず目を向けて欲しいものです……なぜ、話し合いが先ず進められないのでしょう。すぐれた芝居を見せていただきました。ありがとう!(70代男性)

 

 

 

神戸大学国際文化学部 小笠原博毅教授ゼミ生の感想文

 

★最終幕で全員が言うセリフに「戦争の根元を断つ」という言葉がありました。
現状の世界ではその「根元」を断ってしまうと、現代生活自体が成り立たないし、現代人は死ぬしかない。少なくとも都市生活者は死ぬしかなくなるようなシステムができあがってしまっています。それをニヒリズムで済ませずに考え続け、生き続けるには、やはり「それでも楽しめない奴はダメだ」というブレヒトの教えは大事だと思います。(小笠原教授)

 

★一番印象に残ったのは、戦争の矛盾、というか戦争に対して人間が抱く矛盾した思いが、肝っ玉おっ母という1人の人間を通じて痛いほど描かれていたことです。戦争は子供を兵士として奪い、殺し、心から忌々しくて憎い。でも戦争は金が儲かり、生きる糧を与えてくれ、ずっと続いてほしい。どちらか一方だけではなく、その両方の思いが1人の人間のなかに同時に存在している。それをまざまざと見せつけられて、とても怖かったです。そして、だからこそ、経済という視点をぬきに戦争を考えるべきではないし、考えることはできないと思いました。経済成長を大々的に主張して政権をとった自民党が武器輸出を緩和し、安保法案を通したこと、大学の学費を得るために米軍に入隊する若者、すべてが同時進行で起こっています。もっと注意深く、見えなくさせられているもの、見えにくくさせられているものに目を向け、耳を傾けなければと思います。「穴あきチーズのように平和は戦争のなかにあるんだよ」という台詞がありましたが、まさに「平和こそが『戦争』の例外状況だ」と感じさせられました。(神戸大学国際文化学部4年 杉立真那)

 

★1点目、必ずしも、この肝っ玉おっ母が特別ではないということを強く感じました。今日は戦争のおかげで儲かったから戦争よ続いてくれ、今日は戦争で息子が死んだから早く平和よ訪れろと、一見矛盾しているようですが、誰しもがある事象に対して一貫した感覚で毎日を生きているとは思わないので、彼女が特別なわけではなく、多くの人に当てはまる感情の揺らぎではないのかと思いました。また、登場のシーンで、彼女が何度も自分のことを肝っ玉おっ母と言っていたのが、まるで自分は商魂逞しい冷徹な人間だと、自分に言い間かせているようで、あ、この人も不安や揺らぎを抱え込んでいるんじゃないかなあと思いながら見てました。

 

2点日、劇が終わったあと、私と同じくらいの年齢の女の子が「カトリンの太鼓のシーンめっちゃ泣けたー」と目をはらしながら話していたのを覚えています。大体、映画や劇を見るとすぐ号泣するのですが、今回のこの劇は泣きませんでした。何故かと考えてみると、日本の戦争映画、ドラマにあるような、戦争という大きな流れに翻弄される親子とその愛、あるいは人々の情と呼ばれるものが、そこまで強調されていなかったからではないかと思いました。(私自身、戦争もので親子愛とか出されると非常に悔しいけど、すぐ泣いてカタルシスをおこなってしまうので)確かに戦争を生き抜く親子というものは8月になると放送されるような戦争ドラマと通ずる部分があり、民衆の戦争体験が、(ブレヒトはこれを悲劇にしてはならないと言ってるらしいけど)悲劇的に語られるという構図は同じですが、日本の戦争ドラマで必ずあるような、兵士が死にゆくときに「お母さん」と叫んだり、楽しかった日々が走馬灯のように描かれるというシーンは無かったし、聖母と表象されるような、国のために息子を笑顔で戦地に送り、訃報を聞いて悲しみにくれながらも前を見て必死に生きていくといった、まるで戦中戦後の日本の姿を理想の母親像に背負わせるような描き方ではなかったので、とても新鮮に感じました。そう考えると、この劇で家族愛、人々の情なるものが最も垣間見えるのが
最後のカトリンが捨て身で太鼓を叩くシーンであり、日本的な戦争の描かれ方と似通っているシーンであるので、そこが、いわゆる泣き所とされ得るシーンだったのかなと思いました。(神戸大学国際文化学部3年 洲見菜種)

 

★戦争と平和、これを深く考えさせられる劇でした。「戦争のなかの平和はチーズの穴のようなもの」という言葉、とても頭に残っています。平和は戦争があるから存在するもの/見えるもの、つまり戦争状態のときこそ平和がどういうものか想像できるのだと思いました。例えば、カトリンは30年戦争中の現状では実現不可能なこと、つまり今日亭主をもらい子供を持つこと、その日は平和が来たらねと母親に言われ続けていました。きっと戦争中でなければそれが平和なのだと認識されなかったと思います。しかし、その平和も平和=民衆が幸せ、にはならないところがまたすごいなと。実際に、おっ母は平和になると商売が成り立たない。おっ母は二人の息子を取られた戦争を憎みつつも、自身の生活は戦争の構造に依存し戦争継続を希望している。戦争も平和もごじゃまぜ、そんな感じがします。
また、おっ母の徹底したシニカルな表現も痛快でした。軍で活躍した長男に対して「上の人無能だから、下っぱはずる賢くないと生きていけない」とか、傷をおった娘に対して「美しい木はすぐにきられるが、曲がって醜い木は切られない」と言ったり。考え方を逆転させつつも筋は通っているおっ母の言葉、とても楽しめました。(神戸大学国際文化学部4年 出田千紗)

 

★牧師さんのセリフの「平和っていうのは戦争というチーズの穴みたいなもんなんだよ」とう台詞が、戦争と平和が並存しうるということをすごく分かりやすく表していたな、と思います。このブレヒトの作品は17世紀のヨーロッパが舞台だけれど、今の状況と被るところは多々あって、戦争によって権力拡大を目論む為政者と、戦争に実際関わるのは嫌だと思いながらも生活をしていくにあたって戦争がないと困る市井の人々がいる、という構図は何も変わっていないと感じました。私が特に印象に残っているのは、カトリンが顔に傷を負って帰って来た際に戦争に対して嫌悪感を抱いていたおっ母が、次の幕の最初では戦争があってこそ生活をやっていける、と前の幕とは立場を転じて話していたことです。その立場の真逆さがすごく印象に残りました。戦争に自分の子はやりたくないと思いながらも結果的に二人の息子を戦争に行かせてしまい、娘も戦争の最中で辛い思いをしてしまった。母としては戦争に対して良い気持ちはしないけれど、商売人として、そして生きていくための手段として戦争という状態が続いて欲しいと思ってしまう。平和が来たときのために戦争で稼いでおこうと言いながらも、いつの間にか戦争ありきの生活になっている。戦争が常態化して当たり前に生活の一部になっている様をまざまざと感じました。上で、劇中の台詞の「平和はチーズの穴云々」というところを挙げましたが、もはや戦争の一部なのか戦争が平和の一部なのか、どっちがどっちかわからない。(小笠原ゼミ 落合花梨)