「凍土に生きて」 アンケート(一部)

○ 感動をありがとう「凍土に生きてーシベリア抑留日記より」の案内を見て、俺も関係者だ、どうしてもこれは見なければならんと心に決めました。今まで抑留について知る努力をしてこなかった。この公演で多くの事を知り、心の隅にあったシコリがやわらぎました。私の叔父もシベリアに抑留されていました。1948年の春、新しい防寒服を着て帰国しました。抑留生活については多くは語りませんでした、私の次兄も「タシケント」に抑留され、1947年に一度ハガキがきましたが、1949年、一緒に抑留されていた方が帰られ、兄の死を知らせてくれました。酷寒のレンガ工場で、肺炎で倒れ、タシケントの花咲く丘に眠っているそうです。1947年長兄と四男を満州の収容所でなくして、頼るは次兄のみと来る日も来る日も帰りを待っていた母の姿を思うとき「岸壁の母」と重ねてよく涙しました。3人の息子を失った母の口癖は「戦争をしたらあかん」でした。80代・男性

 

○100分であのイスはきつかったです。後半の政府との交渉、お金の問題はパンフレットに文字にして、体験者の言葉、気持で終わった方が見る方の気持も入ったのでは・・・?

  見終わった最初に感想、「何故、今、シベリア?」でした。日清、日露戦争の勝利におごった日本陸軍の暴走による第二次世界大戦への突入、そして敗戦。その上に成り立つ現在の「平和」?

  まだ知らない事の多い「負の遺産」良い勉強になりました。ありがとうございました。50代・男性

 

  少しは知っていると思っていましたが、未知の事多くあり、ありがとうございました。今後共活躍願っています。

 

  生まれて初めてでした。朗読劇という演劇を見せて頂きましたのは。脱帽致しました。大変迫力がありました。台本も素晴らしかったと思いますし、言葉に力強いものがありました。演出も素晴らしいにちがいないと思いますし、あれだけの見事な作品に仕上げていただいたのです。出演者の皆さまの微動だにしない立ち居姿のりっぱさと、複式呼吸による声が透き通りズシーンズシーンとこちらに伝わってきて万感胸に迫るものがございました。

  下のお店の店主と話していて、どうでしたかと聞かれて、その素晴らしさを言った時、話している私の顔をみても、どれだけ素晴らしい朗読劇だったかが、伝わってくるとおっしゃられました。本当に伝えるものがとても難しいシベリア抑留事件をあれだけの迫力のある演劇につくりあげて下さってありがとうございます。50代・女性

 

  観て良かった、刺激的でした。

①「スターリン主義」という語が二度(三度?)出てきましたが、明らかに説明不足でしたネ。

②敗戦にともなう「共産革命」(と近衛文麿は言っています)を恐怖し「国体」とやらの護持のみ関心と行動が向いていた支配層エリートによる棄兵・棄民は、良く客席に伝わったように思います。

③細かなことですが男性の「飯盒」(3度)と女性の「飯盒」(2度)アクセント・発音が違っていて気になりました。60代・男性

 

○ 国が勝手に始めたこと(戦争)に対して、負けた結果になったからなのでより一層責任を取ろうとしないウヤムヤにしてしまおう、シベリア抑留は国のだましの犠牲になられたことで、一回しかない自分の人生をムチャクチャにされた悔しさ、無念さははかり知れない思いだろうと思います。先の戦争に対してほっかむりしているその姿勢が今、又その同じ過ちを繰り返そうとしている危険性が強まっており、何としても阻止せねばと強く思います。細川さんはより一層、その思いが強いだろうと思います。シベリア抑留をはじめ従軍慰安婦、原爆被爆者、全国各地の空襲による被害者、その他、戦争にかかわる様々な被害者全てが同じことがあてはまる。国はどこまで国民を苦しめるのでしょうか。70代・女性

 

とても深いテーマで、シベリアの空気が伝わってきました。細川さんの体験され、生の瞳で見てきた情景が朗読を通じて感じられました。歴史の流れを語るところはついていくのが大変でしたが、何度か繰り返されて説明されていたので史実を理解できました。とても良かったです。(30代男)

 

初めてこの朗読劇拝見させて頂きました。皆様の声のあたたかさに感動しました。「人は物ではないのです」ですネ。

 

父が5年間抑留されていたので、収容所の生活は少し聞いたことがあります。後半のペレストロイカ後のソ連、ロシアの文書の内容に驚きました。日本に棄民されていたということに…。若い子供の世代に戦争のこと、抑留のこと、父(祖父)のことを伝えたいと思います。(60代女性)

 

労演初代委員長の細川さん、よくここまで仕上げられましたね。すばらしかったです。NHKへの出演など今までの努力の積み重ねが花を咲かせたものと強く思いました。出演のみなさま方も全員が上手で感心しました。中に特別に上手な方もおられましたが、大成功したと思います。また車木さんの脚本が素晴らしい出来で、とても勉強になりました。ポツダム違反のロシアがけしからんとずっと思っておりましたが、その裏で日本政府が兵士を売り渡したものということが詳しくわかり、びっくりすると同時によくここまで調査研究されたものだと尊敬しました。シベリア抑留について十分に理解できました。是非これを冊子にしてください。(70代男性)

 

祖父がシベリア抑留者であり、現在シベリア抑留に関係するドキュメンタリーを制作しているためHPで情報を知り観に来ました。情報が多く難しかったのですが貴重な経験になりました。(東京小平市30代女性)

 

「言葉」としての朗読劇ではなく、大きな芝居として伝わってくるものが大でした。すごく感動しました。演じていらっしゃる方々が文字としてでなく、その時代、人を感じて演じていたのだと思います。知らないことも多く64歳になった今、若い人たちに伝えていくことが役目なんだと思いました。(60代女性)

 

   一応知っていたつもりが何も知らなかったことに気づかされました。まじまじと勉強させられました。戦争の罪悪は、はかり知れません。(60代・女性)

 

   本当に言葉ではどう表現すればいいのかわからないくらい残酷だった。細川さんはこういうのはきっと思い出すのに堪え難かったに違いないのに、こういうふうに語ってくれ、今日、朗読劇ができたことは凄く有り難い。(50代・男性)

 

   照明や音楽全てが作品で魅了されました。「人は物じゃない」という言葉が凄く心に響きました。改めて、戦争の悲しさをわからせて頂きました。声だけで表現することは、本当にステキでした。感情がこもっていて感動しました。(10代・女性)

 

   心に伝わるメッセージが多く良かったです。一人ひとりが真剣な表情で一言一言が重く、良かったです。(30代・男性)

 

   今、井上ひさしの「一週間」を読んでいます。主人公は日本新聞の編集室です。チョッとニュアンスが違います。近衛文麿のくだりは1945年7月なので、ソ連とはまだ戦っていません。連合国に対してソ連に仲介を頼もうとしたものと理解しています。(60代・男性)

 

10日昼】

   小さな劇団の活動に興味があります。あの戦争体験をどのように伝えるか、に興味があります。

70代・男性)

 

   シベリア抑留という過酷な歴史を語りついでいくために、大変有意義な企画でした。「今は昔、昔は今」という言葉がありましたが、国は守らないという日本人(体制)は現在でも変わっていない。福島の原発事故も国民を見捨てて国を守ろうとしている。真の民主主義国家を目指して、市民は行動しなければ変わらない。(70代・男性)

 

   長時間お疲れさまでした。戦争中、生きてきた者として涙なく聞けませんでした。(80代・女性)

 

 

   朝鮮~シベリアへ 朗読劇技術の有無より事実の重みに圧倒され、胸打たれる。二つの企画継続してください。(70代・女性)

 

   とても良い舞台でした。もう少し、外の音の入らない所だと良かったかなと思います。

70代・女性)※10日昼?

 

   アウシュビッツの話しが頭をよぎりました。正直、報告書だの記録だのというのは難しく心に入りませんでしたが、生々しい食事の事情や労働の過酷さに思わず聞き入りました。ちょっと人数が多すぎ、聞き取れなかったのが残念。(30代・女性)

 

   朗読された方の熱演は見事でそれぞれが個性あふれるお声で、最初目をつぶって聞いては、途中で目を開き、お顔をながめ、という感じで観劇させていただきました。「お母さん」というくだりでは涙が流れました。真に迫りました!!劇を通して勉強させていただき有り難うございます。細川さんは今日までお元気で(今は体調を崩されてる様ですが)貴重な体験を各地でお話になっておられ、ご尊敬申し上げます。子や孫に伝えていきたいと思います。(70代・女性)

 

11/16(金) 昼公演 アンケート

 

 ごくろうさまです。

 今回のろう読劇の日本新聞コワレンコ以降の部分が印象に深く残りました。是非もっとひろがる方法はないでしょうか。「ツンドラに生きて」の 東灘9条の会で、104日 西区高塚公園の収穫祭でお話いただきましたので、よくわかりました。

 ありがとうございます。(81歳 女性)

 

 

 「……数字は1人1人の人間なのだ……」ということば、印象に残りました。

 大事な活動です。

 これからも 続けてほしいと思います。

 もっと 勉強したいと思います。

 ありがとうございました。(50代 女性)

 

 

 大変よかったです。

 文字を読む時より、言葉や言いまわしのむずかしいところが、理解しにくいかなと感じました。

 スタッフの方、出演者の方の熱い想いが伝わってきました。

 私も朗読や、絵本のよみきかせを通して、戦争について伝えていく活動をしています。がんばってやっていこうという力を頂きました。

 ありがとうございました。(50代)

 

 

 膨大な資料をよく集められたことと敬意を表します。

 車木さんの作品は、情緒に訴えるというものではなく、重い事実とそれをうらづける数字(資料)に基づき作られたもので、それが人の心に感動を呼びおこすのだと思う。

 追記:会場の換気をよくしていただきたい。(休憩時間帯に外気を入れるなど 工夫)(60代 女性)

 

 

 随分前に 細川氏の講演を芦屋、神戸の2ヶ所で聞きました。どうしても演劇化がみたくて来ました。改めて 苛酷なシベリヤ抑留の実態がよく分かりました。

 細川さんの証言は胸うたれます。

 これからも お元気な限り みなさんに事実を訴えて下さい。(70代 女性)

 

 

 戦争の悲劇というより どのような状況であっても それを利用して自分だけ助かろうとする軍部や一部の人間のおぞましさを感じました。シベリア抑留のひどさに人間性も失われ

 涙がいっぱいでました。

 軍部がかたんしていたなんて!

 来てとても良かった。ありがとうございました。(60代)

 

 

 歴史書の一言は、いかに浅く軽くむなしいものなのか。体験、一人一人の証言は、いかに心に重く、尊く、胸痛む、心うつ物か。

 その音は 痛さは 決して分からないけれど

 耳を傾け、知らなければ、始まらないと思った。(50代 女性)

 

 

 これ程の時間がすぎても 戦後が終わってない事にとてもおどろきました。若い世代に語りつがれないといけない歴史です。

 子供達に伝えようと思いました。(40代 女性)

 

 

 何の保しょうもなく 帰国後においても

 国の為にがまんせざるをえなくなっていたのに

 大切にしてもらえないという事実。

 いかりを感じました。

 しんにせまる朗読、映像がうかぶようでした。

 ありがとうございました。(40代 女性)

 

戦争─さえなければ60万人以上の集団拉致も、さらに6万人以上が凍土に埋められることはなかった。私たちはこれらの犠牲の上に安穏と戦後を暮してきた事実。こわいのは、普通の生活の中にしだいに忍び寄ってくるもの、「撃ちてし止まん」「欲しがりません勝までは」などのことばに段々と麻痺していく感覚。本当の危険は紛れてやってくる。エピローグの群読に震えました。戦争は、どの戸口までもやってくる、と。

若い方から年配までの声の集合は、この劇の重み深さを増してくれました。目をつむって聴いていると、亡き人々の声に重なりました。

後半、新聞のところなど省略して、高校などの公演にしてほしいです。

車木さんのお仕事に敬意を、皆様に感謝をいたします。(女性)